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2017.07.9|No.8 福山で総合診療が根付くために

前回、専門性の高い疾患は専門医に診てもらうべき、ありふれた疾患や普段の健康管理はかかりつけ医や総合診療医に診てもらうべきというお話をしました。

これから高齢化が進み、それとともに複数の疾患をかかえた人が増えてきます。ですので、1つの分野に限らず幅広く全人的にみる総合診療医の出番は間違いなく増えてきます。

理想的には医師の約3割程度が総合診療医だと良いと言われたりもしますが、到底その人数には達していませんし、福山市はおそらく全国でも少ない方だと思います。

現在全国的にも総合診療医を育成する方向になってきていますが、地域差が大きく福山はまだまだの地域です。

自分の目標は、総合診療医を福山で増やすことと、専門家になったとしても総合診療のマインド(専門以外のこともある程度診ようとする)をもった専門医を増やすことです。

福山市民病院内科(総合診療科)の太田茂先生と一緒に協力し、少しずつながら種をまいて行っています。自分個人としては、福山医療センターや福山市民病院から若手の医師を受け入れ総合診療の教育をしています。いつか市民の皆さんの役に立つことになると信じて。


次回からは「風邪(かぜ)」の話をします。

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